2024/09/18 07:55
私は「植木の町・国分寺」で生まれ育ちました。町を歩けばどこにでも園芸や植物の事業所やお店があります。また、「日本の名水100選」にも選ばれた国分寺の湧水を目的にたくさんの料理人も移住してきますし、国分寺の農作物は「こくベジ」としてブランド化されています。そんな自然溢れる東京のオアシスが、今、PFAS汚染によって、「東京で最も汚染された都市」へと変貌してしまいました。国分寺市民の血液からは指標値の2倍のPFASが検出されており、健康被害の危険性が指摘されています。
国分寺はもう、かつてのように自然の恩恵を受けることは出来ません。しかし国分寺にはもうひとつの良さがあります。それは「都心へのアクセスの良さ」です。特別快速を使えば、新宿まで20分と言う好アクセスから、今では一大ベッドタウンとなりました。かつて畑だった土地には大学などの教育施設や研究施設が立ち並び、国分寺市は学生と研究と企業戦士の町として発展しています。
今後の課題として、人口に対して医療施設が少ないことが挙げられます。かかりつけ病院のレベルもさることながら、高度治療を受けられるのは「多摩総合医療センター」しかなく、その予約は3ヶ月以上、予約通りに行っても5時間待ちと言う事も決して珍しくはありません(2024年1月にやっと小川に総合病院が増えました)。また、ライフラインも貧弱で、総菜などの日々の食事に事欠く現状があります(スーパーマーケットはありますが新鮮とは言い難いです)。また、最近は人身事故も増えてきています。マンションが乱立し人口が急増している今、自然溢れる国分寺の町は、「完全管理都市」へと変貌していく事になるのでしょう。